20180709

昨日の午後、友達の歌集を買った。街を歩きながら読むのに相応しい場所を探した。向かいに緑の木々が見える、風の抜けるベンチに座った。ぺり、とパッケージを外して冊子を開いた。胸をえぐるような恋の歌が並んでいた。いくつもいくつも。全然知らなかった、と息を呑んだ。マグマのような激しい恋心がそこにはあった。きっと、誰かを愛しているのだ。狂おしく。何度か読み返して、そっとバッグにしまった。ヨガへ行き、お風呂にゆっくり浸かった。その後、カフェに行った。ソファー席に座り、コーヒーをやめているのでアイスティーを頼んだ。棚の上にあった暮らしの手帖を取ってきて、じっくり読んだ。 欠けていた豊かさを取り戻したような気がした。その後、また歌集を読んだ。この人の闇は私の闇とは色合いが違うと思った。私は鉄紺色、彼女は黒紅色。黒が混ざるか混ざらないかの差は何なのだろう。