沢渡日記

日々徒然

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

20190731

夕食には暑いけれど長崎ちゃんぽんをすすった。案の定汗びっしょりになった。ひと息つこうとドラマ、凪のお暇を観ていたら眠ってしまった。いつも同じパターンだ。十時半に起きてぼんやりしながら食器を洗った。テーブルについて手帳に予定をメモしていると…

20190729

仕事明け、公園で一時間半ぼんやりした。外で風に吹かれているとようやく気持ちが落ち着いてきた。買い物はせずに帰り、家に帰って窓を開けた。部屋には熱気がこもっていた。暑い。茅乃舎の野菜だしで豚肉と大蒜と玉ねぎを炒めて、大根を入れて少し煮た。食…

20190728

カウンターでビールを買って、薄暗いフロアへ入った。午前一時半。フロアには寒いくらい冷房が効いていて、ひんやりとした尖った音楽が流れていた。立ち飲みができる長テーブルに肘をついてビールを飲んでいると、前の方に彼の後ろ姿を見つけた。風情がある…

20190726

白ワインを飲みながらキッシュにフォークを入れた。最後に彼女へ送ったLINEのメッセージは、結局既読にならなかったんです。彼は言った。それはLINEの連絡先を削除したと思うよ。私は答えた。長い恋愛の終わりの話だった。そうか…。彼は呟いて、吹っ切るよう…

20190721

暑い、といいながら隣でぐうぐう眠る彼を置いて、私はそっと起き出した。今度こそ熟睡できるかと思ったけれど、浅い眠りしか訪れなかった。諦めてキッチンへ水を飲みに行き、窓を開けて風に当たりながら目薬をさした。朝九時半。二時間ほどしか眠っていない…

20190720

ビールを飲みながら、真っ暗なフロアで揺れていた。プレイしているのは好きなDJだ。彼は静謐で、どこか異世界の空気を纏った音を紡ぐ。目を閉じて音の流れに身を浸すと、心がひんやりと鎮まっていくのを感じた。さっき、好きだった人と二人でお酒を飲んだ。…

20190714

店を出るとまだ雨が降っていた。私はビニール傘を差して足早に通りへ向かった。午前二時半。タクシーの中で彼が待っていて、私を見つけると少しドアを開けて合図した。彼の隣に乗り込んで運転手に住所を告げると、車は静かに走り出した。遅くなってごめん、…

20190713

夜になってから、身支度をして出掛けた。外で煙草が吸いたいと言う彼が少し前に出て行き、私は音楽を止めて部屋の電気を消した。傘は一つしか持たなかった。通りの向こうにいた彼に傘を差しかけ、持って、と渡した。電車に乗って四つ目の駅で降りた。駅前の…

20190712

夜、バーで白ワインを飲んでいた。雨は次第に強くなり、無数の雨粒が窓を打ちつけていた。通りの向こう側に見えるビルの光がいくつも滲んでいて、椅子にかけたままぼんやり見下ろしていた。綺麗だ。店の中には静かなアンビエントが流れていて、くぐもった水…

20190708

パン屋でレーズン食パンを買ったので、ピクニックに行くことにした。タッパーにミニトマト、湯がいた小松菜、チーズ、林檎を詰めて、ステンレスボトルに紅茶を注いだ。日差しには僅かに金色が混ざっていた。午後四時。遅いランチになってしまった。公園に着…

20190707

林檎の皮にはポリフェノールがたっぷり含まれているのよ。皮ごと食べて欲しかったけれど言うのは控えて、キッチンで薄く皮を剥いた。薬缶がシュンシュンと音を立て始めた。火を止めてマグを準備し、紅茶のティーパックを袋から取り出した。これ…。リビングか…

20190706

夜更けに二人で公園を散歩した。風のない夜だった。白く浮かび上がるバラの匂いをかぎ、ベンチに並んで座った。それから彼と長い話をした。さっきまでの浮き足立ったデートが嘘みたいな、静かな時間だった。彼が話し終えるのを待って、私は彼の手を握った。…

20190705

歯を磨いてからフリスクを口に含んでうがいをする。眉を整え、唇にグロスを薄く乗せる。櫛で髪を梳いて、シャツの襟を整える。ネックレスのチャームの位置を真ん中に戻す。外に出ると夜風が柔らかく吹いている。通り過ぎる路面店は皆テラス席を特設し、多く…