沢渡日記

日々徒然

20181126

昨日の夜、イベントに行った。様々な音楽が流れる中で、店主やお客さん達と賑やかな時間を過ごした。入れ替わり立ち替わり知り合いに会い、パルスのような社交をした。社交をしながら音楽を聴くというのはほぼ不可能で、結局お喋りに興じて終わってしまう。でも気になっていた女の子と打ち解けて話せたのでよかった。聞いてみると彼女も同じ思いだったらしい。ささやかな相思相愛。帰りがけ、レコードが入った袋を抱えて、カウンターでお酒を飲んでいたDJに声をかけた。ありがとう、とニッコリすると、彼もニッコリして礼儀正しく頭を下げた。またね。店を出ると、ヒュウと冷たい風が吹いた。帽子をかぶり、マフラーをギュッと巻き直して歩き出した。まだ店に誰もいない時間帯、レコードプレーヤーのそばでこの曲いいね、とDJと話していた。よかったらレコード差し上げましょうか、と彼がいった。これは自分で買ったものなんですけど、ちょうど友達が同じものを僕に贈ってくれて。だからこれはあなたに。私は驚いて二つ返事した。レコードももちろん嬉しかったけれど、感激するくらい素敵なエピソードだったから。こういうことを優しい気持ちだけでサラッと出来る人なのだ。あの男の子は。はー本当に好き。