沢渡日記

日々徒然

20191224

食後、ドライフルーツのシフォンケーキとアッサムティーでイブを祝った。音楽は色々と迷った末、ベニー・シングスをかけた。旋律がマジカルで声がスイート。仕事帰り、職場の同期の子とデパ地下へ寄った。すごい賑わいで、チキンの行列、並ぶ気失せるね…といい合って別れた。キラキラした雰囲気の中を歩きながら、クリスマスって華やいだ気持ちになると思った。ようやくデートの気力が湧いてきた。でも、デートしたい人がいない。長い間すれ違っている人に、もう終わりにしたいと伝えようと思い立ったけれど、さすがにイブには相応しくないのでやめた。iPhoneにメッセージが届いたので開けると、前の恋人からだった。素敵なイブを過ごしてください。へえ、と思った。最後に連絡を取ったのは半年前だった。部屋の明かりを落とし、蝋燭に火を灯してぼんやりと見つめた。デートはいい。あれはパッケージだ。半分が現実で、半分がフィクション。この前、旅行へ行くとき誰かと一緒に行きたいか?と友達と話した。この先一生会わないから一緒に行ける、と私は答えて、自分でもなんだそれ…と思った。誰かと濃い時間を共有するなら、それを最後の思い出にして別れたい、という願望がある。ギュッとした密な感情が好きなのに、短い時間しかそこにいられない。