沢渡日記

日々徒然

20201105

友達とカフェに行った。二人とも気持ちが暗澹としていた。温かいジンジャーミルクティーを飲んで、お喋りするうちに少し落ち着いてきた。私にとっては、日々の経験を大事に積んでいこう、と思った矢先のことだった。外から強制的にブレーキがかかり、身動きが取れなくなってしまった。誰かを責めるようなことでもないし、状況自体はすんなり受け入れられる方だ。ただ、大きなことを考える間を与えられたような気持ちになった。友達と別れて、買い物に行った。去年の暮れに、諸々成就しますように、と祈ったことを思い出した。叶ったよ、と思う。好きな人と相思相愛になり、仕事とも相思相愛になった。嘘みたいに大変な道のりで、信じられない思いだった。そして束の間の凪が訪れた。でもそうなると、もう私にはやることがないのだった。好きな人のことは手放してしまった。仕事もきっかけがあれば簡単に手放すだろう。そこに自分がいるうちは最大限の努力を積むけれど、失いたくないからではない。