沢渡日記

日々徒然

20191229

午後三時、美しい渚に立って海を眺めた。今年一年を浄化するように。海は凪ぎ、静かに波が打ち寄せていた。今年は前半に繁忙期と転職活動と退職、後半に転職と長い研修と繁忙期があった。おそろしくハードだった。七月に精神的抑圧からの解放で、毎週お祭りのように色んな男子とデートをした。その時期は不思議と相手に困らなかった。今思えばそれは全て、恋愛に近い何かだった。結局誰とも付き合わなかった。波打ち際ギリギリまで近づき、波が来ると後ずさった。少し満ちてきているかもしれない。紫色の雲間から光が差し、海にオレンジの道を作っていた。カメラを構えて写真を一枚撮った。今はまたひとりだ。波のように寄せては引いていく、人と繋がりもそのようなものかもしれない。一駅電車に乗って、目当てのお寺に行くと年末年始の準備で閉まっていた。少し先にある高台のお寺へ行った。境内はひと気がなかった。神様の前で目を閉じて静かにお祈りした。来年は諸々成就しますように。