沢渡日記

日々徒然

20200427

仕事はバタバタだった。こんな状況でもお客さんは忙しい。私もハイペースで問題を解決しようと努力する。休憩時間以外、息をつく時間もなく喋り続けた。顔の見えない相手と意思疎通をするのは難しい。お客さんは何と説明していいかわからない、とよく言う。説明のプロではないから普通のことだ。私は思うままに話してください、とにこやかに答える。その中から問題を拾い上げて整理し、お客さんと摺り合わせしていく。子供の頃からずっと本を読んで来たので、文章を読んで理解するのはそれほど苦にならない。それと同じくらい、聴いて理解することも自分はできると思っていた。聴解力。今の仕事を始めた頃、多分読解力のニ割くらいしかなくて呆然とした。半年間大量の実践を積んで、ようやく七、八割いったかな…というところだ。相当の試練だったはずだが、喉元を過ぎるとケロッと忘れてしまう。ただ、スタートから六割近く押し上げた自分の努力は評価してもいいんじゃないかと思っている。糧になったし、この先の自信にも繋がった。一度でもこういう目の覚めるような体験をくぐり抜けると、できなかったことができるようになる、それ以上の強烈な充実はないと思ってしまう。また転職して全然違うことができるようになりたい。仕事は安定でもないしルーティンでもない。自分の能力を賭けて登る高い山だ。この性質だと苦労が絶えませんねーと自分に声をかける。本当だよ。