沢渡日記

日々徒然

20190423

昨日の夜、転職サイト四社に乗せている職務経歴書のブラッシュアップをした。今欲しいもの。TOEICスコア850点、日商簿記二級。輝かしい学歴。転職サイトを一ヶ月間見ていて気づいたのは、自分自身を市場に売り出しているということ。そして自分の市場価格がハッキリとわかること。もしあなたが退屈していて、仕事でも恋愛でも趣味の時間でも満たされなくて、何か強烈なものを求めているとしたら転職市場にダイブすることをお勧めしたい。情報収集したり検討したり書類を作ることに大量の時間を費やし、粉々になったり打ちひしがれたり逃げたくなったり、でもしばらくすると一人でスッと立ち上がる。そのループ。信じられないくらい疲れる。そんな中でもいいことはある。世界の全てに色がついた。久しぶりに生きてるって感じがする。

20190420

昨日の夜、満月を見た。最寄駅を出て歩き出すと、いつもより夜道が明るかった。平成最後の満月ですって。さっき友達が呟いたのを思い出した。元号が変わると時代が変わるとは特に思わないけれど、私にとって平成はどんな年だったのかと考えた。時系列の感覚が薄いせいか、記憶はあちこちに星屑のように点在している。昔は内気なのにエネルギーが強すぎてアンバランスだったなと思う。恋愛の仕方もめちゃくちゃだった。なぜか上手いこと聖人のような人を捕まえては好き放題だった。そういえば最近、聖人タイプに出会わない。経験として今の自分にとっては不要なのかもしれない。今はすっかり内気ではなくなり、エネルギーをマイルドに出力するようになった。恋愛がそれほど必要ではなくなった。ずっと望が好きだったけれど、朔がより好きになった。自分はどんどん無の方向に進んでいる気がした。生き物の在り方として、それは多分正しい。月見た?満月だよ!家に着き、ホットカーペットに転がって友達とメッセージのやり取りを始めた。

20190419

昨日の夜、ドライヤーの途中で床に転がって眠ってしまった。目が醒めると髪が湿っていた。なんとか起き上がってドライヤーをかけながらまたウトウトした。だいぶ疲れてる…と思った。今日は市のwebサイトを見ながら国保の計算をした。正しいかどうか明日電話してみることにする。経歴書に書くネタを過去のデータを辿って入手した。私はどこに向かっているのか、ふと思った。暇さえあれば転職サイトをチェックして情報の海に溺れている。そして常に考え事をしているので、食事の時に二度も唇の裏を噛んだ。仕事もボーッとしてはいられない。個人請負のようであってチームワークなので、同僚との微妙なバランス調整が必要だ。頭と神経を使いすぎ…。なんとかドライヤーをかけ終えた。トリートメントはつけたかどうか忘れたけどまあいい。とにかくグッスリ眠らないと良い発想も生まれない。

20190418

昨日の夜、久しぶりに定時で上がってまっすぐ帰宅した。七時からジンギス談というバラエティを観た。昨晩の深夜にダイジェストをたまたま観て面白かったから。サンドイッチマンがゲストで、私は富澤たけしが好きなのでウワーとかぶりつきで観た。壊れかけたガラケーで通話する姿が可笑しくてゲラゲラ笑った。料理をして食事して、ビタミンのサプリと錠剤を二つ飲んだ。ドゥファストンとフェロミア。この前、血液検査をしたら鉄分の数値が低かったので処方された。初めて飲む薬は、必ず成分や詳細情報をネットで調べてしまう。フェロミアとは、赤血球の生成に関わる鉄分を体内に補充することで、主に鉄欠乏性貧血による頭痛やめまい、息切れなどの症状を改善する薬。朝起きた時ラクですよ、とか、立ちくらみがなくなりますよ、と先生は言った。そうかー。それから洗濯物を干して白米を炊き、昨日のドラマの録画をまた観た。自分は仕事に打ち込みすぎるところがあるから、自営になったら相当ヤバいな…と思った。ストッパーが要る。ヨガをしながら観ていたら居眠りしてしまった。

20190417

昨日の夜、十時からのドラマを観た。私、定時で帰ります。人の働き方は様々で、自分の中にある強烈な理念で動いていると思った。Webデザイン会社、ディレクターの由衣ちゃんは一度働きすぎて心身を壊した経験があって、それから定時間内でしか働かない。一方、元彼のプロデューサー、種田くんは仕事優先で昼夜をいとわず働く。同僚の三谷さんは自分の厳しい価値観を新入社員に刷り込もうとする。賤ヶ岳先輩は産後半年経たず、育児を夫に任せて無理やり復帰する…。観終わってから色々考えた。自分の理念は多分、ちゃんと終わるまでやることだ。いつも、やらないことの選別に迷う。もっと捨てられることがあるかもしれない。三谷さんを見ていたら以前の上司を思い出して憂鬱になった。正論だけれど、自分の新入社員時代と比べるようにして後輩を叱ってもね…。由衣ちゃんが上司なのはいいなと思った。最近、おもしろいと感じるドラマは仕事や勉強がテーマにあるものが多い。けもなれ、はじこい。皆めちゃくちゃ真剣に頑張って、自分のことキツイけどしっかり見つめている。私も同じことをしているから共感が強いのかもしれない。

20190414

昨日の夕方、久しぶりに空を見た。十階、南西向きのベランダに出て、手すりに両肘をかけて。遠く向こうに山の稜線が見えて、頂上の少し上に紫色の雲が一筋たなびいていた。春の空の色。柔らかい風が頬を撫でる。部屋を振り返るとキッチンで友達と友達のお母さんが夕食の準備をしていた。私はまた空を向き直って目を細めた。気持ちいい…。寒くない?友達が窓から声をかけてくれた。大丈夫。もうすぐごはんできるよ。うん、もう入るね。私は最後の夕暮れをもう一度眺めた。誰かのそばで一人になるのは最高だと思った。

20190412

昨日の夜、虚無感が拭えぬまま同僚のために仕事をした。やりたいことが何一つ思いつかないときは今できることをするしかない。そして誰かの役に立つことなら尚いい。家に帰り、ドラマ、ストロベリーサーガを流してキッチンで焼うどんを作った。あまり細かい内容はわからなかったけれど、サイコっぽいストーリーのようだ。ふと、人との組み合わせによってひどく冷酷な気持ちになることがあると思った。あれは何なのだろう。芽はすぐに摘み取ってなかったことにするけれど、瞳にだけはその冷酷な色が残ってしまう気がする。クライマックスで二階堂ふみが東大卒の狂人に床に組み伏せられていた。血で手が真っ赤に染まっていた。彼女を見ていると何故かザワザワする。でも目が離せない。多分強い魅力があるのだろう。