沢渡日記

日々徒然

20191120

めちゃくちゃ大事にしていたブレスレットを無くしてしまった。仕事で余裕がない時間帯にどこかで引っ掛けて落としたようだ。ガックリきた。買い直してもいいけれど、また無くすかもしれないと思うと、記憶の中だけで愛でているほうがいいかもしれない。忘れることはないと思う。物を無くすのがキライすぎるから、持たないという選択肢を最近考えてしまう。持っといたほうがいいかな、という感覚は本当になくなってきた。それくらいの気持ちなら要らない。

20191117

午前中、買い出しの前に公園へ寄った。カメラを構えるとすぐに手がかじかんでしまう。色づいた樹々、地に落ちた紅葉。どれも美しくて吟味したいけれど手早く撮る。空はどこまでも高く澄んだ青が広がっていた。すれ違いが続くと会いたさが募る。そう思いながらぼんやりと見上げた。足先が冷たくなってハッとする。冬が近づいているのだ。買い出しの後、夕暮れを待ちながら熱い紅茶を飲んだ。チョコレートを食べて、窓の外の青空を眺めた。坂本龍一のピアノを繰り返し聴いた。美しすぎて、気づくと涙が頰を伝っていた。あの人にメッセージを送った。一番綺麗に撮れた紅葉の写真を添えた。世界が滅びる前に、私があの人を救い出す。不意にそう思った。愛しているのだと気づいた。どうしてこんなところまで来てしまったのか、わからなかった。

20191116

朝起きて、充電したままのiPhoneを見ると、夜中にあの人から連絡が来ていた。本当に連絡をくれたんだなと思った。予告通り。昨日の夜はドロドロに疲れ切っていて、ふんわり約束していた夜遊びも諦めて十二時前に眠ってしまった。午前中から病院を二件めぐり、ブレスレットの留め具が甘くなっていたので交換して、おにぎり屋さんで遅い昼食とした。家に帰って部屋の掃除をしてから、電気カーペットの上でゴロゴロした。喉の調子が良くないので、また抗生物質を飲んだ。炎症がなかなか治らない。キスをしたら彼にうつしてしまうかもしれないと思った。私も会いたかった、そう返して、今夜の予定を聞いた。夜、おっさんずラブを観ながら、シノさんは本当に素敵だと思った。秘めた想い。男らしくて優しい。そして、春田くんがどうしてあんなにモテるのか分かった気がした。彼には深い愛がある。あったかくて、まっすぐで素直。最初は何この人ウザいなぁ…と思っていても、周りは皆好きになってしまうし、それが高じると自分だけを特別に好きでいてほしいと願ってしまう。なにより可愛いしね、大型犬みたいで。あなたの顔が見たい、あの人にメッセージを送った。その言い回しは好きだった。会いたいよりもリアルで。以前、誰かからそう言われてギュッと心臓が縮まったことがある。

20191115

焼き豚と卵のチャーハン、肉シュウマイを食べて梅ザーサイを齧った。茶色のお茶が飲みたかったけれどほうじ茶を切らしている。中華の時は緑茶は違うよなぁ、と思いながら白い湯飲みに淹れた。金曜の夜なので、デパ地下で好きなものを選んだ。一週間のご褒美。何もかも凍りつくほど寒い夜で、どこかに寄る気になれなかった。お風呂に入ってからご飯にすると気分がさっぱりして良い。髪を拭きながらぼんやりとテレビを眺めた。今週も疲れたなぁ…。職場のチームには小さな子供のいるママが多く、常に慌ただしい。よく子育てしながらこんなハードな仕事するよなぁ…と感心する。管理者にならなければ時間で働けるからいいのかもしれない。さっきデパ地下でコーヒーのドリップパックを買ったけれど、飲む気が無くなって二杯目の緑茶を淹れた。今日は5のつく日だと気づき、エントリーして上等な爪切りを買った、ゴロゴロしながらジコチョーを観て、ドキュメント72時間の流れ。今回は銀座の二十四時間営業の酒屋。適当に過ごす金曜日。夜遊びは控えることにする。

20191114

食事の後、電気カーペットの上にぺたんと座り、モトカレマニアを流しながらパソコンで仕事の調べ物。仕組みをじっくり読んでいると、お客さんに怒られてしまうのもわかるなと思った。実感がない説明には説得力がない。怒ってくれる人はまだしも、付き合ってくれる人にはさらに申し訳ない気持ちになる。R1ヨーグルトを飲んでから薬を飲む。一日中喋り通しだと喉の回復に時間がかかる。今日、リーダから更なる目標設定が来て、そんなに色々できるかよ、と思った。でも仕方ない。少しずつ意識していくこととする。

20191113

今日は月に一度の特別な日なので、唐揚げとプリンでお祝いをする。コーヒーが飲みたかったけれど明日に触るのでジンジャーレモンのハーブティーにした。食後、まだ結婚できない男の録画を見る。磯村勇斗くんが羊さんの従兄弟役で出ていた。彼のことはジルベールの頃からじっと見てしまう。好きなのかもしれない。阿部ちゃんがデビット伊東をブログのやっくんだと決めつけて、凄い形相で追いかけるところ、何度も見て爆笑した。今回は神回として保存版とする。パグのたつおは散歩中に会うパグの女の子に恋をした。一番気になる恋の行く末はここだなぁ。頭が疲れすぎて仕事の復習に着手できず。十時半にベッドへ潜った。

20191112

食後、電気カーペットの上でごろりと横になった。Apple MusicでGRAPEVINEのアルバムを流す。流転。帰り道で満月を見た。自分のコンディションは先月よりはいいかもしれないと思った。私の誠実がお客さんに届きますように。縁のある人に優しくできますように。あとは相思相愛があれば言うことはない。この前、私を眺める人に会いに行った。その人の視線には多分の戸惑いが含まれていたし、ただ見ているにしては長すぎた。私は不思議な気持ちになった。意味のわからない視線だった。だから私は彼の視線に気づかないふりをしてきた。気づかないふりをしたまま、その晩、何気なく話しかけた。今度自分を見かけたら話しかけてほしい、と彼は言った。何かしらの縁が始まるタイミングなのかもしれないと思った。多分彼には何かが発生している自覚はないのだろう、でも私はそれに乗った。あとは流れに任せてみることにする。