沢渡日記

日々徒然

20180204

昨日の夜、恵方巻きを作った。今年は南南東だよ。テーブルには女友達ふたりと知り合いの男性が座っていた。皆で同じ方向を向き、あんぐりと口を開けて頬張った。子供に返ったみたい。シュールだ。けんちん汁おかわりあるよー。お母さん役の女友達がお鍋をかき混ぜている。お椀を受け取って口をつけると熱々だ。美味しい。それから、ほうじ茶を飲みながらピーナッツの殻を剥いて食べた。前にバタピーにハマったことある、女友達がいった。ピーナッツって止まんなくなるね。もう一人の女友達もぽりぽりと齧っている。そういえばナッツって糖質ですか?油。ゴマとかもぐるぐる潰していったら油出てくるよ。話を聞きながら良質なピーナッツバターが手に入らないかと思いつき、隣の男性に聞いてみた。うちは扱ってないんですよねぇ、と柔和な笑顔。一個ずつあげる、手出してー。お母さんから小鬼の絵が描かれた飴が配られた。これ何味?水色はソーダ味じゃないかな。皆寛いだ顔をしていた。いつのまにかお母さんが片付けを始めていて、巻きすを洗うのを娘たちで手伝った。さっき作った恵方巻きまだあるよ、持って帰る?じゃあ私、彼氏に届けよっかな。 ラップに包んだ恵方巻きと殻付きピーナッツを紙袋に詰めた。楽しかったね、なんか家族みたい。と私がいうと、メンバーがいいからな、と隣で女友達が呟いて笑った。血縁や婚姻だけが家族じゃない。一緒にいると体の力がほにゃほにゃと抜けて、くだらないことをしゃべって笑って、美味しいものを食べる。ここにいる皆で作った家族だ。女友達とふたり、さみーなーといい合いながら駅まで歩いた。