沢渡日記

日々徒然

20200211

午後、友達とカフェに行った。お店のカウンターで少し迷って、家でコーヒーを飲んできたのでチャイを選んだ。ソファーに並んで座って、おでんの笹竹の話をした。他の具の優先順位が高いあまりに笹竹の順位が低い、と話すと、わかる気がする、と彼女は言って、その後にぼそりと、藤田まことはおでんの笹竹を頼む気がする…と呟いた。いきなり人選が渋すぎるね、と私が言うと、最近、必殺仕事人を観ててさ、と彼女は笑った。それから、昔の男の人はすごく大人だ、仕草がカッコいい、粋だ、と言い合った。おしゃべりは尽きず、彼女はコーヒーを飲み切って追加の飲み物を買いに行った。私は窓の向こうの夕空をぼんやり眺めた。戻ってきた彼女はシトラスミントティー、と言いながらカップに口をつけた。実は私、パンセクシャルなんだよね。ふと告白すると、彼女は顔を上げて、知ってたよ、と言った。あっそうなの?と私は拍子抜けした。何年か前からそう思っていたらしい。…ちゃんは誰かを好きになるのに性別はあんまり関係なさそうだなぁって。そうだねぇ、自然にしていると。私は答えた。多かれ少なかれ皆そうだと思うよ、比率の問題じゃない?彼女はのんびり呟いた。