沢渡日記

日々徒然

20181222

昨日の夜、忘年会で赤ワインをたくさん飲んだ。よく知った人ばかりで和やかな雰囲気だった。声を張ってお喋りするのも場を盛り上げるのもテンションを高く保つのも出来ないことはない。ただ、飲み会ではいつもある種の違和感を感じる。楽しそうな自分という役割を演じているだけのような。二次会のバーで、本来は無口だから…と隣に座っている男子に呟くと、嘘でしょ?と目を見て彼は言った。自分がその人に普段どういう顔をしているかわからなくなった。わりと朗らかでよく笑う女なのかもしれない。飲みに誘ってくださいよ、と言われて曖昧に笑った。三次会の流れから自主的に逸れて一人でカフェに行った。店の中は程よいざわめきに満ち、ゆったりとしたジャズが流れていた。カウンター席に座ってマイルドを頼んだ。チューリップ型の美しいカップを持ち上げてコーヒーを飲むと、ようやく一息ついた。よかったら誘ってくださいね、もし自分が誰かに言うとしたら、あなたがめちゃくちゃ好きですと言うのと同じだなと思った。それは全然気軽なことじゃない。