沢渡日記

日々徒然

20180924

昨日の夜、お祭りへ行った。会場は人が溢れ返っており、あちこちの屋台で長い行列ができていた。通路を行き交うのも苦労するほどだった。牛すじ焼きそばと甘いそば粉のクレープを食べた。今日一度目の食事だったけれど、十分満腹になった。昼間、神社へお参りに行った。お彼岸の中日だったので、朝から水だけ飲んで体を清めた。参道に入ると骨董市が立っていた。お祈りを済ませて拝殿を降り、背の高いご神木を見上げた。さわさわと柔らかい風が吹いた。帰り道、深い緑の中を散歩しながら祖父母のことを想った。秋分の日は彼岸と此岸が最も通じやすい日と考えられているそうだ。自分もいつか彼岸へ行く。今はまだ此岸にいる。ふたつに大差はない。そんな気がした。お祭り会場を抜け出して、セブンカフェでコーヒーを買った。芝生が見渡せる銀色の柵にもたれて飲んだ。夜空は紫色だった。私は大抵の時間、ひとりでいると思った。そろそろ諦めた方がいいのかもしれない。いつも一緒にいられる誰かに憧れて、でも実際そうなると距離の近さに混乱する。多分向いていないのだ。夜道を少し散歩して、バーへ寄った。店主は常連客にかかりきりで、私はビールを飲みながら静かに本をめくって過ごした。特に話をする気もなく、よく知った低い声を聴いているだけで十分だった。二杯目は温かい烏龍茶を頼んだ。誰かに全く期待がないのは心地いいと思った。