沢渡日記

日々徒然

20200222

久しぶりに会った彼は満身創痍の顔をしていた。会話の中で、彼の考え方は少し変わったように感じられた。あなたの言葉が一番刺さる、と彼は言った。そう、私は返事をしてから、前と同じことを伝えた。あなたと私はタイミングがずれている、あなたは目の前にいるけれど、でも実際に出会えてはいない。彼は頷いた。その言葉の意味を正確に理解しているから、苦しそうな顔をしているのだろう。この人は私と関わることで自分が築いてきた王国での在り方を考え直さなくてはならなくなった。本当にそんな必要があったのだろうかと思う。いや、多分彼自身が変わりたかったのだ。私はほとんど何もしていなくて、東洋医学鍼灸師のように行くべき方向を指し示すだけだ。心は凪いでいる。ふと、なぜ私には簡単にパートナーができないのだろうと思った。その経験からの学びが、今は必要ないということなのか。