沢渡日記

日々徒然

20200306

好きな人に会うのは久しぶりだった。顔を見てホッとして、こんな時期だし大事な人の順に会ってる、と私は言った。考えようによっては、ほとんど告白かもしれない。でも恋ではない。うまく説明できない。彼は嬉しそうで、何度もありがとうと言った。それからお湯割りを飲みながら、楽しくお喋りをした。いつも通り。彼も恋ではないと思う。ただ、ピースがぴったりと合っているのを感じる。笑って手を振って別れ、家に帰った。チーズのビスケットを食べて豆乳を飲み、クッションにもたれてぼんやりした。彼に会うと例外なく百パーセント満たされる。他にそういう人は思いつかなかった。冷蔵庫から出したR1ヨーグルトを飲んでいると、彼からメッセージが届いた。クスッと笑えて軽めなフレーズ。少し考えて、風通しのいい返信をした。二人とも重力調整に長け過ぎている、そう思って可笑しくなった。大人だからね。