沢渡日記

日々徒然

20210512

仕事帰り、夜風に吹かれながら女友達と電話で話した。お会いしたい、と言われて、何か話したいことがあるんだなと思った。蔓延防止策で店が軒並み閉まっているので自宅に招いた。最寄駅そばのコンビニに寄って気になっていた冷食をあれこれ買った。こういう機会はありそうでなかなかない。家に着いて音楽を流し、料理を器に移してから話を聞き始めた。人付き合いにおける悩み相談だった。ピアノの旋律が流れてきた時、彼女はポロポロと涙をこぼした。私は社交に対するマインドの持ち方について、独自で編み出した方法論を話した。彼女は私の話を聞きながら、メモしたい、と呟いたり、本にしてほしい、手元に置いておきたいと言った。まだ臨床実験中だから、と私が答えると、それで救われる人が沢山いると思う、と彼女は言った。そうねぇ…と答えながら、自分の中で悩み終わったことには興味がないんだよなぁと思っていた。それと、ある程度ひとりで苦しみ抜いて答えを出した方がリアルだよ、とも。ただ自分のように、厳しい経験を自力で乗り越えることによって強かに賢くなることを強烈に望んでいたり、人生をゲームと捉えて常に険しい山を探して登っているようなタイプはおそらくレアだ。下山して広く多くの人に還元していく?それが困っている誰かを助けることになるのか?確かに検討に値することかもしれない。