沢渡日記

日々徒然

20210511

夜の九時に全ての家事を終えて、大豆田とわ子の五話目を観た。八作がオーガニックなホストと呼ばれるほどモテる所以について、今回も観察を続ける。自分に優しくしてくれるし、決定的な拒絶もされない。ただ自分にさほど関心がないのはわかる。でも振り向いてくれそうな隙は感じる。松田龍平はそういうユラっとした男を演じるのが本当に上手い。八作とは少し違うが、とある漫画で「平気で人に優しくできる男」が出てきたのを思い出した。男にありえないくらい優しくされた女が、こんなに優しい人は初めて!とコロッと好きになってしまうが、実際一緒にいてみると酷い仕打ちも多々あって…というもの。興味深かった。平気で人に優しくできる男は、平気で人に冷たくできるだろう。多分自分の中で矛盾はない。その時は本当にそういう気持ちなのだろうし。こういう男のような人はサイコパスの一種なのだろうか。夕暮れのビストロで、とわ子は八作の好きな人がかもめだと気づいてしまう。あの時の松田龍平の目はすごかった。なんと静かで、なんと雄弁な目。本当の気持ちは目に顕れる。相手の気持ちの信憑性を図るには、目をよく観察することも大事だな、と改めて思った。