沢渡日記

日々徒然

20220508

わりと幸せな一日。久しぶりに真面目に料理をする気分になって、ひじきを煮た。先月、面倒がってパスタに肉や野菜を入れておしまい、にしていたら体調がおかしくなった。反省も兼ねて野菜たっぷりのお昼ご飯にする。午後、コンフィデンスマンjp.の映画を二本観た。あんまり面白くて夢中になる。竹内結子三浦春馬がキラキラしていて最高で、一体どうしてこのふたりが…と改めて呆然とする。彼らが日本国民のどれだけの支えになっていたかと思うと。映画はどちらかというとロマンス編の方が好きだった。赤星とダー子はやっぱり恋愛なの?と思うと楽しい。夕方、散歩に行って公園の花を愛でた。色とりどりの季節は一瞬だから、ゆっかりゆっくり歩いて新緑や花の気配を感じた。

20220507

なぜこのタイミングで、私の指先から止めどなく小説が出てくるのかわからない。昨日から短い恋愛小説を七話書いた。何を目指しているかまたわからなくなる。私は何のために十五の頃から文章を書いているのか。だだ好きで、楽しかったからだ。文章は私と親和性が高く、世界を自由に描くことができる。七話の中で、様々な年代の男の人や女の人と恋愛をした。いい時間だった。

20220506

午後、粛々と仕事をしながら、自分は意外と賢いのでは、と思った。それは一筋の光だった。ずっと出来ない出来ないと落ち込みすぎていて、自己評価がズタズタになっていた。初めてのことがすぐできるわけないし、一度で理解できるわけもない。予定していた夜のイベントには行かなかった。十一時にはベッドに入り、すやすやと眠った。何となく楽しい予感、刺激の予感。それくらいでは動機として薄い。

20220502

ダイジェストで学んで卒業。入社した時から呪文のように唱えていたフレーズである。今朝、ふと退職日を決めて、おろしたての手帳に書いた。次の扉がくっきりと見えたような気がした。今の状態がエンドレスで続く…と考えたら気が狂いそうだった。何とか策を講じないと自分が壊れる。友達にも相談した。とりあえず期限を決めたら?という一言が自分の中で熟して、外に出てきた感じだった。

20220428

仕事明け、カフェに行く。日向の友達がたまたまカウンターに入っていた。楽しくお喋りする。コーヒーカップはウエッジウッドの素敵な柄だった。ニーチェの言葉集を読んで、励まされたり落ち込んだりを繰り返す。仕事でもう、五ヶ月くらい死にかけている。日記を書くことを思いつかないくらいだった。日々溺れるほどキツいが、一ヶ月単位で振り返るとスキルは爆伸びしている。私の魂は喜んでいるが、私の実体は悲鳴を上げている。この状況をどう捉えれば良いのだろう。もし辞めたら、もったいなかったね、お金もらえて勉強できる環境だったのに、と思うのか。でも、それは嵐が過ぎ去った後の意見である。体だけは壊さないでね、と家族に言われている。私も心配である。頑張りすぎて壊れたらどうしよう。その十歩手前で周到に逃げ出せるだろうか。

20211228

仕事納め。午前中から職場の大掃除をする。ギャルソンエプロンを腰に巻いて、先輩と二人で窓拭きをする。先輩はクールで誰にも媚びる感じがなく、でもさりげなく優しい。そして笑った声がとても好きだ。自分が心から懐いていくのはだいたいそんな人かもしれない。件の人からは仕事を頼まれたり話題を振られたり、普段の三倍ほどのコンタクトを感じる。休み前だから多めに戯れておきたいのかもしれない。シンプルでわかりやすい人だと思う。自分の対応も冷静に見ていく。全体のバランスを考えて、ほどよく濃淡をつける。徐々に打ち解けていくのはいいが、あまり仲が良くなりすぎるのは好ましくない。そこはきっちり線を引く。仕事明け、バーにウイスキーを飲みにいく。店主は背が高く男前で、美しいバリトンボイスの持ち主だ。仕事に対するスタンスの話をする。モテそうだけど落ち着いていて、話しやすい。女の人と同化するのが得意なタイプのようだ。でもどこか物足りない。インパクトが足りないのかもしれない。それでももちろん、大人らしく距離を保って会話を大変楽しむ。どんな人にもそれは同じだ。デートではないが打率を上げるレッスンになるし、好きなお客さんだと思ってもらった方が相手にもベネフィットがある。

 

20211226

午前中、ベッドで本を読んで過ごす。今日は気温が低い。キッチンで珈琲を淹れてベットサイドに置くと、すぐに冷えてアイスコーヒーみたいになってしまった。友達は自立している人がいい。私なしでも勝手に楽しく幸せでいられる人。そして会ったときに独立した大人同士で楽しめる。ただし男は違う。幸せにもしたいし不幸にもしたい。その両方がしたい。幸福すぎて泣きたくなったり、めちゃくちゃに荒んだり、さみしくて壊れそうになったり。そういった過剰な気持ちに。それが支配だとか、子供じみていると言われればそうなのだろう。二人で支え合って喜びは二倍に、苦しみは半分に。そんな神々しい考え方は、今の自分にとって嘘だ。ただ、そういう考えを持っている限り、私には誰もそばにいない、が正解なのだろう。