20180622

昨日は夏至。一年で一番好きな夜だ。仕事明け、ひっそりとした美しいカフェに行った。夕ごはん時のせいか空いていて、大きな花瓶が一番よく見える席に着いた。アイスミルクティーを飲みながら静かなジャズを聴いた。ぼんやりと緑の葉を眺めたり、アンドプレミアムをパラリとめくったりした。花とスヌーピーの特集だ。お花は大好きだけれどスヌーピーには関心がない。男の人のごつごつした手が花を生けている写真があって、しばらく見とれた。あなたはお金に興味がないでしょう?昨日そういわれて、あぁ、と思った。好きなのは多分、お金で買えるゆったりとした贅沢な時間だ。たとえば今みたいな。赤いストローでお茶をかき混ぜた。店員が静かに隣のテーブルを片付けていった。運用商品の中で特に好きなのは為替だ。見た目がシンプルでスッキリしている。ディーリングボードには通貨のペアしか出てこない。円、ドル、ユーロ、ポンド…。こんにちは、スタッフの男性に声をかけられてニコニコした。しっかりと髭があるのに清潔感があるのは、真っ白な陶器のような肌のせいか。

20180621

昨日の夜、友達と食事に行った。資産運用の話の中で、積立NISAやろうか考えてるのよね、と友達がいった。この本いいよ、私の教科書。持ち歩いている山崎元氏の教本を見せた。パラパラとめくった彼女は、これ買うわ、とパチリと写真を撮った。それからトムヤムクンナシゴレンなど、酸っぱ辛いものをたっぷり食べた。レモングラスパクチーの香り。食事の後、バーへ行った。友達が右隣の人と話し込んでいる間、私はお湯割りを飲みながらボーっとしていた。左隣の女性が向かいの男性に、若ーい!弟にしか見えなーい!といった。私は唖然とした。それって何かメリットのある発言なのか?と思った。綺麗でエロスたっぷりのおねいさんが男の子に戯れてるならわかるが…。男の人を男扱いしないのは失礼だと思う。逆も然りだけど。そして、自らのことも色々振り返り反省した。気を抜くと失言するからな…。人は他者を見て自分を知る。それから友達の恋愛相談に乗った。彼女の恋人と私はとても性質が似ているようだ。超然としていればいいよ。ブレないでほしいの。そうすれば上手くいくと思う。彼女はじっと私の話を聞いて、わかった、と頷いた。私はニコニコしながら、自分にもそういう相手がいれば上がれるのになーといった。また振り出し。勘弁してくれ。でも手相に玉の輿線あるじゃん、と彼女がいった。全く思い当たる人がいませんが。

20180620

昨日の夜、ヨガの後ゆっくりお風呂。久しぶりに長湯をして、考え事の続きをした。夕方、ネット銀行の見直しをしていた。手数料や使い勝手の比較など。それにしても超低金利すぎる。証券口座に置きっぱなしのほうがまだいいかもしれない。帰り道、セブンカフェでコーヒーを買って、歩きながら飲んだ。強風に煽られ、すぐ地下に潜った。九時過ぎに帰宅してワールドカップの日本戦を観た。合間にSNSを見ていたら皆監督になっていた。面白い。私は日本選手の金髪について改めて変だなと思った。ピッチの上から目立つのはいいけど。セフレじゃなくて普通のフレンドがほしい。カラオケに行ったり宅配ピザを一緒に食べるような。SNSで呟きが流れてきた。皆、普通にセフレがいるのかなと思った。私はいません。苦手なのだ。それも見直したほうがいいのか。考えたけれどわからなかった。多分向き不向きの話だろう。日本が勝利したのを見届けて、朝ドラの録画に切り替えた。

20180619

昨日の夜、コーヒーを飲みながらネット証券の調べごとをした。配当金の受領方法などを確認した。その後、FXの教本を読んだ。途中で米ドルのレートを確認し、過去一年のチャートを遡って見た。外貨を長期で運用したいだけなので派手なことは考えていない。以前友達がランチ代を豪ドルの売買で稼いでいて、デイトレードは精神が疲弊する…と早々に引き上げていた。この前、気まぐれで男の子を遊びに誘ったら、微妙に波紋を呼んでいることがわかった。友達だし特に他意はないんだけど。驚きつつ誤解を解いたりしながら、まあ仕方ないよなと思った。動くってそういうことだ。私も突破口が欲しいのよ、色々やってるうちに抜けたりするから。ヨガをやめて家に帰り、冷やしラーメンを作ってゴマだれで食べた。美味しかった。今日は零時からドイツ、メキシコ戦だ。起きていられるかな。

20180618

昨日の夜、初めて行く店でお茶を飲んだ。遅い時間だったのでコーヒーをやめて紅茶にした。あと残り一つだというキャロットケーキを食べた。カウンターで居合わせた人と和やかに外国の話をした。カンヌのレッドカーペットを歩いたことがあるのよ、品のいい女の人がいった。そして父になる、観ました?隣の男の人が聞いた。いいえ、私は首を振った。代わりに、誰も知らないの話をした。一番小さな女の子を埋葬するシーンが頭に浮かんだ。真っ暗な夜の川べりで、遠く向こうに電車の光が見えた。是枝監督で一番好きな映画はディスタンスだ。カルト宗教の話。まだモデルだった井浦新が出ていた。時折ぼんやりと、四角い窓に切り取られた夜を見た。目を凝らすと隣の男性が映り込んでいた。彼はカラン、と音を鳴らしてウイスキーを飲んだ。カチ、女の人が細巻きのタバコに火をつけた。それから三人で、待ち侘びる女の話をした。脚を組んだヒールの靴、投げ出された文庫本。あれはウイスキーのグラスだったんですね。そう、グラスの中の氷。今日、会いたかった人はいなかった。代わりに会いたくない人がいた。そういう日もある。最寄駅はどこですか?私が尋ねると、女の人が外まで出て道案内してくれた。黒いレースのスカートがヒラヒラと風に舞った。

20180617

昨日の深夜、フロアで踊っていると知らない男の子に声をかけられた。…くんのイベントで会ったよね。覚えていなかったので速やかに乾杯した。挨拶と少し会話をしてから一緒に踊った。その人はセンスのいいダンスをした。リズムが体の中にある人だと思った。ラウンジで、ビールを飲みながら二人で話した。彼はPerfumeのコアなファンのようだった。この前カラオケでマカロニを歌った、というと嬉しそうな顔をした。私も十年来のファンなのだ。マカロニのPVは最高だと二人でいい合った。Reframeというイベントがクールでオススメ、と聞いてメモした。そういえば秋にミニマムテクノのイベントあったじゃない、…ちゃん来てたよね。彼がいった。私は頷きながら、そんな前から知ってたのか、と思った。確かあの夜はフロアに当時の好きな人がいて、周りをほとんど見ていなかった。誰かと出会うタイミングはドミノ倒しのようだ。次の牌、また次の牌。好きな曲がかかったので二人でフロアに戻った。あなたの踊りいいね、私がいうと、ありがとう、と彼はターンを緩めてお辞儀した。しばらくは色んな男の子と楽しく遊びますよ。リハビリ二夜目。

20180616

昨日の夜、カラオケに行った。待ち合わせの時間までスタバに入った。コーヒーを飲んで、デニッシュを食べた。窓の外は梅雨空。体がぼんやりしていた。確定拠出年金は思ったより掛け金が増やせなかった。米ドルを買おうか。店を出てカラオケボックスへ向かった。彼はタピオカ入りのお茶を二つ買って来てくれた。他に誰か誘った?と聞かれて、いいえと答えた。自分からは風呂敷を広げすぎない。彼はとても歌の上手い人だった。私は裏声との切り替えで度々音を外した。二人だけなので存分に好きな曲を歌った。バラードはラブソングばかりだった。画面を見つめながら、自分は小さな嘘をたくさんついてきたなと思った。厳密にいうと、嘘はついていないけれどいわないことが無数にあった。ビルを出ると風がひんやりと冷たかった。バッグから紺のストールを出して羽織った。…さん、だいふ薄まったよね、といわれて顔を上げた。前は毒があった。毒のある花。彼はカラッとそういった。もうないと思うよ、日々精進してますから。私は笑って答えた。僕も危なかったからなー。そうだったの。通りを抜けると駅の明るい光が見えた。立ち止まって信号が青に変わるのを待った。さっき、彼の歌声を聴きながら毒のことを思い出していた。自分でもしばらく忘れていた。改札で電光掲示板を見上げて、電車の時間を確かめた。またね。手を振って彼を見送った。