沢渡日記

日々徒然

20211228

仕事納め。午前中から職場の大掃除をする。ギャルソンエプロンを腰に巻いて、先輩と二人で窓拭きをする。先輩はクールで誰にも媚びる感じがなく、でもさりげなく優しい。そして笑った声がとても好きだ。自分が心から懐いていくのはだいたいそんな人かもしれない。件の人からは仕事を頼まれたり話題を振られたり、普段の三倍ほどのコンタクトを感じる。休み前だから多めに戯れておきたいのかもしれない。シンプルでわかりやすい人だと思う。自分の対応も冷静に見ていく。全体のバランスを考えて、ほどよく濃淡をつける。徐々に打ち解けていくのはいいが、あまり仲が良くなりすぎるのは好ましくない。そこはきっちり線を引く。仕事明け、バーにウイスキーを飲みにいく。店主は背が高く男前で、美しいバリトンボイスの持ち主だ。仕事に対するスタンスの話をする。モテそうだけど落ち着いていて、話しやすい。女の人と同化するのが得意なタイプのようだ。でもどこか物足りない。インパクトが足りないのかもしれない。それでももちろん、大人らしく距離を保って会話を大変楽しむ。どんな人にもそれは同じだ。デートではないが打率を上げるレッスンになるし、好きなお客さんだと思ってもらった方が相手にもベネフィットがある。