沢渡日記

日々徒然

20200214

夜、自分のためのバレンタインをする。美味しいコーヒーとチョコレートサンド。カメラを構えてテーブルを捉える。旅行者のカップルの足元とスーツケースを向こう側に入れた構図が良いなと思ったけれど、立ち去ってしまった。向きを変えると光の感じが良かったので、別の構図で写真を撮った。仕事明け、写真を撮ったり詩を書くことに集中すると、頭がスッキリする。脳の使う場所が違うのかもしれない。その後、カフェに行き、山本容子の本を読む。季語をテーマにイラスト付きのエッセイが綴られており、豊かな気持ちになる。ゆったりと寛いた時間を過ごした後、友達とお喋りする。今日のファッション可愛いね〜まとまってる、と褒められて、そうかなと照れる。黒と白と緑。それからバレンタインの話をした。恋が始まるの?と彼女の顔がぱあっと華やいだので、そういうのではない、大好きだからチョコレートをあげた、愛だと思う、と答える。ねぇ…さん、一年前からずっと同じこと言ってるよ、相手はその都度違うと思うけど。彼女にそう言われてハッとする。店を出て夜道を歩きながら、私はもう恋ができなくなったんだな、と思う。振っても振っても愛しか出てこない。