沢渡日記

日々徒然

20210717

朝の十時半過ぎ、セブンのコーヒーを買った。真夏日で、アイスコーヒーを買わないのは酔狂と思われた。でも儀式だから。家に着いて花瓶の水を替えて、カーペットにごろりと仰向けになった。暑い。時々起き上がってコーヒーに口をつけた。ゴロリと向きを変えて、シェルフから文化を一冊抜き取る。久しぶりに江國香織の「ケイトウの赤、やなぎの緑」を読んだ。ちなみという女が好きなのだった。少しだけうたた寝をしたつもりが夕方になっていて、シャワーを浴びてから外へ出た。いつも行く八百屋は閉まっていた。公園に行き、ブラブラと散歩をした。濃い夏の緑の匂い。風の人のことを考えた。さっき、自分に微弱な嘘をついた。自分の描いたストーリーに自分の感情を沿わせようとするからだ。あの人は自然で、そのままだった。もう嘘はつきたくない…。家に戻り、キッチンでナスを素揚げしたら汗だくになった。トマトとナスとソーセージのパスタを作って食べた。今日は眠れるだろうか。首にアイスノンを巻いてベッドに入った。