沢渡日記

日々徒然

20211217

夜になりかけの頃、バーに行く。マリアカラスを聴きながら、冬に似合うと思った。隣合わせた女の子と格闘技の話をする。私はボクササイズや空手といった打撃系に行ったが、彼女は柔術に関心があるらしい。人によってグッとくるポイントが違う。ある程度強いものじゃないと感知できないし、反応できない。そう私がいうと、閾値の話になった。自分の中で上がりすぎた閾値を、どうやって下げたらいいのかわからないと思った。何もかも退屈だから転職でもしないことには持たなかった、とふと気づくなどした。昔ちょっと恋愛的なことのあった男性と居合わせたが、一言も話さなかった。その人は、初めて出会った時と、一年後にばったり会った時に全く同じ話をした。会話の精度も内容も浅いままで、何も変わっていない。そのことにガッカリして、もういい…と思った。どんどん変わっていく人、深くなっていく人、そのスピード感が同じでないと難しい。