沢渡日記

日々徒然

20190502

昨日の午後、久しぶりの友達に会った。彼は私のことをお世話になった先輩、という表現をした。自分は先輩後輩という上下関係の感覚が薄いので、そうなの?と思った。タイ料理のお店でランチをしてから、お茶を飲みに行った。たまに行くシックなカフェだ。二人がけの丸テーブルに向かい合って座り、私はベリー系の紅茶を頼んだ。僕、彼女ができました。コーヒーを飲みながら彼は嬉しそうに報告してくれた。私は心から喜んだ。彼が軽い気持ちで女の子と付き合ったりしないことを知っていたから。きっと素敵な子なんだろうなと思った。彼女とは空気感が似てるんですよね、彼はいった。それはすごく大事だよね。ニコニコと私は返した。…さんは良い出会いありました?彼に近況を聞かれて、最近のことを少し話した。話しながら、私はあの人を許していないんだなと気づいた。怒りは正しく消化しなくてはならない。もう笑いかけたり話しかけたりすることはないだろう。カウンターに立つ背の高い店主は、相変わらず佇まいが静かで素敵だった。俯いてコーヒーを淹れる姿にこっそり見とれた。綺麗な男はいいなと思った。見ているだけで十分だけど。店の外に出ると雨が降り出していた。彼の折りたたみ傘に入れてもらって歩いた。最寄駅で別れ、私は電車を二本乗り継いだ。一時間後に駅で両親と待ち合わせをしていた。余裕をもって着きそうだ。