沢渡日記

日々徒然

20211221

夜、件の人と食事に行く。ビルを出て店に向かう途中、雨が降り出した。件の人は、さりげなく折りたたみ傘を開いて私に差しかけた。想像より背が低いんだなと思った。箸の置き方、グラスの持ち上げ方、身のこなしが優雅で、育ちの良さを感じる。エピソードを聞きながら、病的に神経質な人だと思う。ただ、ユーモアがあって知性的なせいか会話は楽しかった。デートは総額格闘技であり、即興のセッションなので、相手の観察は必須である。以前より、私が無邪気に笑うのが好きだと言われていたので、そういうシーンは多めに取るようにした。相手の満足度を針が振り切るまで高める、それが私のデートにおける取り組みであり、目標である。誰とでも、どんなシチュエーションのデートでも。帰宅してからご馳走になったお礼をメッセージすると、返信で、…さん可愛かったです、とあった。今夜の成果報酬、と思った。ご寵愛ありがとうございます、と返した。