沢渡日記

日々徒然

20190809

仕事明け、デパ地下でとんかつ屋のお弁当を買った。ヒレカツ、海老、コロッケ。イートインコーナーで食事をした。とんかつソースと甘いじゃがいものコロッケがよく合った。一人で食事に行くと炭水化物が多くなるので、お弁当の方が栄養価が高い気がする。食後、セブンカフェでコーヒーを買って、公園を望めるベンチに座った。熱いコーヒーを飲みながらぼんやりとビルの灯りを見上げた。行き交う人が傘を差し始めた。また雨が降ってきたのか。仕事中、説明会が長引いて思うように集中できず、図書館に行くことにした。当たり前だけれど転職したばかりなので、自分のペースで仕事ができない。マドレーヌの封を切って一口食べると、バターの香りが口の中に広がった。自分がどんな風に疲れているのかわからなかった。そういう時、正しく自分を大事にするのは難しいことだ。さっき、食事の誘いがあったけれど断ってしまった。この先、好きになることのない人だった。相手の好意を引き延ばすのはよくない。さっぱりと次に行けるようにするのが誠実だと思った。連絡して、と電話番号を渡された人のことを思い出した。二週間考えたけれど、好きにならないだろうと結論した。あの人のことも断らなくてはいけない。誰のことも好きになれないのは、深く愛している人がいることが関係しているのか。シンプルに考えればそうなのだろう。立ち上がって信号を渡り、図書館へ移動した。静謐の中で二時間勉強した。ようやく気持ちが落ち着いてきた。私はこんなに一人なのに、まだ一人になりたかった。ずっと、何ヶ月もの間、祭りのお囃子の中にいた気がする。