沢渡日記

日々徒然

20190207

楽しいお酒だった。昨日の夜、夢にあなたが出てきたよ、と彼は言った。嬉しいな、と私は答えた。さらさらとした砂のような会話の中で。あなたの夢に私が出てきたのは、私があなたをお慕いしているからです。古の時代にそういう考え方があった。全くその通りだなと思う。アクセスしたのは私の方だ。借りていたCDを返す時、チョコレートの包みを渡した。バレンタインだし、とニコニコしながら。喜んで受け取ってくれた彼を眺めて、よかったなぁ…と思った。それからまた、いつものように楽しくお喋りした。多分この先も、言葉で想いを伝えることはないだろうなと思う。彼の心に色をつけるように触れたり、引き寄せたりしたくない。今までどおり、ふんわり仲の良い友達のままでいたい。ただ、一年に一度の贅沢として、自分のルールに則ってバレンタインを幸福に過ごしたかった。一番好きな人、たったひとりにチョコレートを渡すことで。