沢渡日記

日々徒然

20210519

諸々片付けて午後、ようやく未経験の仕事に着手する。しばらくの間、ようわからんなーと呟きながら資料を読んでいたが、突然分かり始めた。面白すぎて気が触れそうだ…と思った。今の仕事は複雑なパズルを解いて行く作業に似ている。脳がミシミシと音を立てて理解する瞬間、ドッと快楽物質が出るのがわかる。問題を解く幸せってあるよね、と思う。昨日の夜、以前の職場で一緒だった人から連絡があった。何か相談したい風だったが、ウィルス絡みが落ち着いたら話そうね、といい合った。仕事で使う勉強がしばらく佳境だという話をすると、幾つになっても勉強し続けて偉いね!と高揚した返信があった。趣味だから…と思ったけれど、ニコニコしてお礼を言うに留めた。勉強を趣味の対極と捉えている人が多いので、伝わりにくいのだ。真面目だね!とか、偉いね!と誰かに言われる度に、ぼんやりとした気持ちになる。相手の中で「勉強している私」が単語として完結してしまい、それ以上話が発展しない。そのことにガッカリするのかもしれない。あぁ、水をごくごく飲むように学び続けている人と話したい…と思った。孔子の教えから最先端の世界の動きまでを自分の中に取り入れて、決して凝り固まらずに更新し続けて行く人、広い経験から培われた応用力を持ち、かつ独自の理論を持っている人。遠い星みたいな場所にならそういう人はいるけれど、もちろん知り合いではない。そして、自分が目指しているのはそこなんだな、と気づいた。大それたプランだが、もう描いてしまった。