沢渡日記

日々徒然

20190525

昨日の夜、友達と食事に行った。採用面接の結果は二件とも見送りで、引継資料を作りながらウンウン唸り、合間に同僚と賑やかにカレーの話をした。自分の中の嵐と周りの平和とのギャップがものすごくて、ニコニコと楽しそうに話しながら暗く落ち込んでいった。もうダメかもしれない…と思いながら淡々と日常業務をこなし、電車で待ち合わせの店に向かった。友達二人はもう来ていて、遅れたことを詫びてビールで乾杯した。私が面接結果の話をすると、表情を見た友達が、転職活動は慣れが大きいよ~とのんびり言った。彼女は今まで沢山仕事を変えており、冬から新しい仕事に就いていた。この前も面接官が納得する答え方ができなかった、と私がいうと、彼女はノウハウを教えてくれた。もう一人の友達も同僚が入社した時の話をしてくれた。ありがとう。食事をしながら少し気持ちが軽くなっていくのを感じた。それから彼女たちの話に移った。二人ともパートナーとの今後のことで悩んでいるようだった。私たちはどうすればいいのかしらね。と友人が呟いた。彼と一緒に居たければ…居たらいいんじゃない?私はありふれた答えをした。パートナーがいないのはラクだよ、歓びもないけどね。私がいうと、特に歓びはない、と二人から返ってきた。そうか、と思った。皆それぞれの場所で色んな思いをしている。おなかいっぱい食べた後、デザートにチェーというぜんざいを食べた。友達がドラゴンフルーツの入ったヨーグルトを一口私にくれた。こんな味なのか。

20190522

昨日の夕暮れ、ぼんやりしながら駅に向かった。爽やかな五月の風が吹いていた。証明写真を焼き増ししなくてはいけないことを思い出して、引き返して写真屋へ寄った。四枚焼き増ししてください。写真を受け取り、バッグに入れて歩き出した。帰り道、公園に寄った。桂の樹の下のベンチに座り、新緑の葉に切り取られた青空を見上げた。面接って削られるな…と思った。一度目の企業とは別の意味で厳しかった。矢継ぎ早の質問を受けて、考える暇もなかった。家に帰って部屋中をホワイトセージの煙で浄め、シャワーを浴びた。体についた重い澱のようなものを熱いお湯が洗い流していった。頭にタオルを巻いたまま、キッチンでカモミールティーを淹れた。まだ空には夕暮れの色が残っている。さっきのテスト、損益算が解けなかったな…と思った。

20190521

昨日の夜、一般常識テスト用の教本で勉強。連立方程式の問題をいくつも解いた。金曜から受験生のように算数を勉強したので、少し勘が戻ってきていた。始めた時は割り算のやり方も忘れていたのだ。公文っ子だったのでギリギリ中学数学までは持ったけれど、高校の数学で落ちこぼれた。そのまま文系の道に進み、仕事を始めてから計算といえばすべてExcelと電卓任せ。趣味で本ばかり読んでいたから、読解力や文章作成力はまだいいものの…。算数の勉強を始めてみて、計算は手が記憶しているんだなと気づいた。ペンを持つ手が勝手に計算式を綴っていく感覚。あとで速度算と損益算の復習もしなくては。ノートを閉じて料理を始めた。明日は面接だから早めに眠ったほうがいい。キッチンに立ち、いつもの焼うどんを作り始めた。現役時代のイチローを見習って、平日は毎日朝昼晩、食べるものをほとんど変えない。そうすると精神と肉体のコンディションを一定に保つことができる。フライパンで豚肉を炒めながらぼんやりした。毎日やることがありすぎて本当に疲れる。どうしてこんなことしてるのかなぁと毎日思っている気がする。

20190519

昨日、朝からずっと勉強。一時間半から二時間おきに休憩。SPIの非言語を八割、言語を二割。夕方、一息ついてコンビニへ化粧品の支払に行き、その後散歩へ行った。やわらかな五月の風が吹いていた。ふと気が向いて、神社までお参りに行った。私の前に参拝している女の人がいて、随分長く祈っていた。私は静かに離れたところで終わるのを待っていた。振り返った彼女はすいません、と小さく会釈した。いいえ。私はニッコリして会釈した。神様に手を合わせた。私の祈りもかなり長い。帰り道、公園に寄って花を眺め、新緑の木々を見上げた。食事の後、また勉強。夜、面接を受けるか迷っている企業があり、友達に相談した。あまり人には相談をしない方だ。勉強漬けで、誰かと少し話がしたくなったのかもしれない。

20190513

昨日の夕方、人材派遣会社でキャリア面談。コーディネーターからカウンセリングを受ける。彼女が求人票を取りに行く間、iPhoneを確認すると行きたい企業から書類選考落ちの連絡が来ていた。厳しいと聞いていたので予想通りだった。その後、キャリアコンサルタントから辛辣なお話。転職戦線はかなり厳しい。求人案件の詳細を聞き、面接の時のNGワードなどを習う。もし応募するなら面接の特訓をしますので。百戦錬磨のコンサルタントからいわれて、ひゃぁっとなる。そのあとコーディネーターから企業サイドの募集方法の戦略などを教えてもらう。これまでエージェントから何件か企業側への紹介を断られています、と話すと、実際のところは年齢と性別が理由なことが多いとのこと。まあ仕方ない。情報過多で頭が飽和した状態で家に帰った。ポストに資格講座お届けの不在通知が入っていた。ラジエーションハウスを流しながら料理した。

20190505

昨日の午後、ソイミルクティーを淹れて録画しておいたドラマを観た。きのう何食べた?第五話。忘年会から帰ってきたケンジが、キッチンでサッポロ一番味噌ラーメンを作って一人の年越しをした。めちゃくちゃ美味しそうだった。実家に帰っているシロさんはケンジの一人の年越しを心配して、何度も電話をかけてきた。二人ともそれぞれ可愛い。気に入ったドラマは何度も再生してしまう。ケンジとシロさんの声を聞きながらネットで原作のマンガも読み始めた。真面目にパートナーを作る努力をしたほうがいいのかなと思った。家族に会う度に聞かれるのと、何故か家族に会うタイミングにはいつも恋人がいない。別れちゃってさぁ、と報告するのも忍びないと思った。毎回真剣に付き合おうと思って始めてるんだけど。どんな人なら長く続くのかわからないし、全部よくわからない。合間にユーキャンのサイトで資格講座を調べた。問い合わせしたいことがあったのでチャットアシスタントと会話をした。名前を見て中国の人だと気付いた。受け答えがとても優秀だった。日本語って難しいでしょうに。

20190504

昨日の午後、家族で父のお祝いをした。皆で賑やかにお寿司を囲んだ。ネギトロ巻きを久しぶりに食べた気がした。そういえば普段一人で暮らしているとお寿司を食べたいとあまり思わない。食後に苺を食べて緑茶を飲んだ。何の流れからか、散骨の話になった。さらさらの白い粉になった骨を少しもらって自分の特別な場所に撒き、そこにお祈りに来るのはいいなと思った。あなたは万物に宿って私に満ちる。何の映画のフレーズだったか。骨を粉砕して高温で圧縮したらダイヤモンドが出来るらしいよ、と父が言って、それいいねと皆で盛り上がった。大事な人の骨がダイヤモンドの粒になって身につけることができたら御守りにもなる。お祝いの後、部屋に引き上げてヨガをしながら読書をした。家族とはいえ大勢と話した後は高揚し過ぎて頭が冴えてしまう。黙って身体を動かしているとそのうち中庸に戻る。前後左右に開脚をしていたら眠くなってきて、青い毛布を肩まで引き上げてウトウトした。