沢渡日記

日々徒然

20210531

風薫る五月が終わる。非常に努力したと思う。努力の方向性や時間の掛け方も、常に考えているだけあって精度は上がってきている。ただ、これは努力の弊害とも言えることだけれど、色んなことに気がつきすぎるし、気が回りすぎて、それだけになってしまっている。周りを常に観察しているせいもある。例えばその人が発した、後の会話に活かせるキーワードがあるとする。私はそれを瞬時に記憶の引き出しにしまう。そして後々、必要なタイミングでパッと取り出して、話の中にエッセンスとして混ぜ込む。それは相手にひどく喜ばれたり、時には予想外の好意を寄せられることもある。彼にとって人間関係はサービスだから。ドラマ大豆田とわ子と三人の元夫で、八作が女に言われた言葉を思い出した。ただ、わかるんだろうな…と思う。相手の欲しい言葉が。私もそうだ。相手が言葉を投げて、私が言葉を返すまでの間がスローモーションになる。そんな私の話を聞いてネイリストさんは、私は全然細かいことに気づけないし、そもそも出来ない…と言った。いいなぁと私は思った。細かいことにエネルギーを使っていたら、いつまで経っても大きなことに着手できない。自分がどうやって変わればいいのかわからない。あとは考えるだけの段階なのだろうけれど。