沢渡日記

日々徒然

20210806

昔の同僚から久しぶりに連絡があった。元夫Aと呼んでいる人で、ピュアで空気を読まなくて天然の愛されキャラ。そういうところが嫌いで好きだった。久しぶりに色々話したいというので、今度飲みましょう、と約束する。当時のことをクリアに思い出して、そういえば私って結構長く生きてるな…と改めて気づく。色んな場を同時多発的に点々としているので、毎回生まれ変わったような感覚でいてしまう。大豆田とわ子の中で小鳥遊が同じようなことを言っていた。十五年前の自分も、五年前の自分も、今も別の場所で存在している…。仕事明け、同僚の女性と一緒になったので、最寄駅まで一緒に歩いた。会話の中で彼女が、私は人の心に入らないようにしてるから…と言った時、虚を突かれたような気がして、打ちのめされてしまった。彼女と別れてから一人でカフェに寄り、アイスカフェラテを飲みながらそのことを考えた。人の心に立ち入らないことが、相手に対しての最大の敬意ではないだろうか。私は一見何もしていない体で、孔雀の羽で相手の心を撫でようとしている。相手が気持ち良いならいいでしょう?というのはやっぱり違う…。懺悔の気持ち。人は皆、今の自分に必要な言葉をくれる人に出会う。今回もそういうことなのだろうと思った。