沢渡日記

日々徒然

20210613

日中、仕事は忙しかった。だいぶ慣れて手際が良くなってきたけれど、まだ予想外のことに対応できないし、タスクがありすぎると抜けてしまう。ピーク時にはイライラが声に出てしまう。カウンターから常連さんを眺めながら、暇なんだろうな、と思う。暇で、行くところがなくて、優雅。今は接客から外れることが多く、本来のやりたいことからずいぶん離れている。お客さんが増えると忙しくなるだけだから、友達を呼ぶのも躊躇してしまう。仕事明け、冷やし中華を食べて涼を取った。いつものルートをのんびり歩いて神社へ寄る。静かにお参りを済ませてから、緑の中を散歩した。清々しい風の吹き渡る、晴れた夕暮れだった。深呼吸しても体に酸素が入ってこないのを感じた。疲れ切っているのかもしれない。公園のベンチで仰向けになって、少し昼寝をした。目を閉じると、昨日聞いた友達の話を思い出された。一度も挫折をしたことがない、と彼女は苦しそうに言った。挫折はいいものだよ、自分をよく知れて。私は答えた。二人で広い夕暮れの空を眺めた。川べりで話すのは良い。さらさらと全てを流していく。彼女の考え方が短絡的なのが気になった。パッと決めて動いてしまうのは簡単なのだ。決めたい欲求に耐えて、判断を先延ばしにして、最適な解を考え続けることの方がずっと難しい。そして越えられなかったことは、形を変えて繰り返し自分の身に起こる。iPhoneを見ると、女友達からお茶の誘いが届いていた。少し迷って、お断りした。いい人なのだが、お姫様感が強くて辟易することがある。自慢やマウントを出されたら疲れるし、今の自分には受け止めきれない。公園を抜けて、スーパーでちょっといい油揚げを買った。帰宅し、お風呂あがりに頂きもののチキンカレーを食べた。半熟の目玉焼きも乗せた。あとはぼんやりと過ごした。長い休息が要る。