沢渡日記

日々徒然

20210819

昨日に引き続き、仕事で難解なパズルを解く。二社分が複雑に絡んだ解析で、集中力が途切れると頭がゴチャゴチャになってしまう。午後、ぶつぶつ呟きながら最後の分析を行っていると、先輩が様子を見に来てくれた。いまN社の佳境で…でも大丈夫です。と返事をする。周りへの感度が限りなくゼロに近い人なので、気にかけてくれるなんて珍しいなと思った。今日中にデータを渡すことを伝えて作業に戻ると、背中向かいの同僚が…さんが心配してましたよ、と声をかけてくれた。あぁ、件の人が先輩に…と気づく。いつもさりげなく気遣ってくれてありがたいことだ。最近話しかけてこなくなったのは、私が遠ざけたからだよな…と思う。今なら彼のさみしさがよくわかるので、ごめんねという気持ち。夕方、データをなんとか仕上げて先輩に送った。あぁ疲れた…今日はもうキャパオーバーだ。仕事帰り、デパ地下へ寄ってホテルメイドのカレーを買う。フラフラと中華惣菜を見ていたら、お世話になっている歯科衛生士さんに声をかけられる。黒を基調とした大人のオシャレで素敵だ。帰宅して、カレーを温めて食べる。角煮をベースとした具材が入っていて、コクがあって美味しかった。挽肉を炒めて追加したりして遊んだ。ベッドに入ってドライブ・マイ・カーを読もうとしたけれど、なんとなく独立器官を読み始める。女は顔色ひとつ変えずに嘘をつく…しかも大事な場面で、というところに深く頷く。たまに嘘が必要な時がある。そう判断した時は自分さえも騙して本気の嘘をつく。私にも独立器官がある、その認識はあるよ。