沢渡日記

日々徒然

20210831

午前中、何気なくH社のデータを開こうとしたら、クラウドのデータ全部にアクセスできなくなっていた。社内に調査を依頼しつつ、新しい仕事のまとめ作業をする。まとまった時間が取れて有意義だった。午後、クラウドが復旧したので粛々と作業をした。仕事明け、デパ地下の野菜売り場でキャベツ半分とパセリの大束を買う。ぐるりとグルメコーナーを巡って、玄米とリコッタチーズのドリアも買った。電車に揺られながら洪水のことを考えた。七年前、もし洪水が来たら自力で泳いで岸まで辿り着く、と私は言った。人の助けは借りない、辿り着けなかったら諦めると。今の自分は、濁流の中を泳いででも助けたい人を助けにいくと思う。この先も生きていてほしい人を。顔が浮かんだのは、魂が高潔ともいえるほど綺麗な人ばかりだった。その中には風の人もいた。今の彼はまだ厚いグレーの雲の中にいて、自分自身を好きになれずにいるようだった。でもあの人には嘘がなかった。それは私の魂にもまっすぐ届いていた。私は天使を見つけるのが得意なのだ。天使が私を必要とするかどうかは別として。家に着いて、ドアの脇に置いたサンスベリアの鉢を見下ろした。緑の新芽がいくつも出ていた。あなたは元気なのね、と嬉しく思った。じゃあ私も、そろそろ喪が明けるのかもしれない。