沢渡日記

日々徒然

20210909

A社の作業が大詰めに入ってきた。初めての大きな案件でタスクのボリュームに圧倒される。午後はいつもよりフロアに人がいなかった。同僚の一人がワクチン二日目の発熱で休んでいて、先輩も午後から休み。先生達も外出している。普段から皆黙って仕事をしているから、静かさはあまり変わらない。でも空気が違う。パズルの組み立てとチェックに苦労して、唸りながら作業する。今日は独り言が多いと思います…背中向かいの同僚に断ると、慣れてるから大丈夫だよ、と彼女は笑った。夕方に帰ってきた先生と進捗のすり合わせをする。仕事明け、一駅先まで足を伸ばす。夕暮れというよりは夜に差し掛かっている。日が短くなった。前の職場付近を通りかかってビルを見上げた。今の仕事は難しいけれど、難しさの種類が自分に向いていると思う。脳がスパークしてヤバいくらい面白い瞬間もある。それと、今は感情を扱わないからどんなに疲れてもストレスの抜けがいい。幾つかショップを巡って、黒のブラウスを一枚買った。時間的に外食は間に合わず、デパ地下でハンバーグセットを買う。Vaundyの東京フラッシュを聴きながら夜道を歩いた。心地よくて最近よく聴いている。断崖絶壁で愛していたい。感情の位置としてよくわかる…と思う。土台がないのに城を築こうとする。自分の無謀な性質を客観的に眺める。恋愛というパッケージが好きで、その中にやりたいコンテンツが沢山あるイメージ。湧き上がる感情も含めて。終わると舞台セットが撤収されたような気持ちになる。世間はまだこんな状況だし、今の私の生活は登場人物が異様に少ない。どこからキャストを見つけて来るのだろう。前回の反省を踏まえて、次はもっとミニマムにやりたい。