沢渡日記

日々徒然

20210823

夜、グレープフルーツにブルーチーズを乗せて食べる。ピリ、と舌が痺れる感じがいい。凪のお暇の最終回を観る。圧倒的に慎二が良かった。いい顔をしていた。凪のことを本当に好きなんだなと思った。あなたが優しくて、それが嬉しくて甘えました。風の人は言った。確かに私は優しかったと思う。溶けるくらい優しくしたかったし、優しさの沼に沈めてしまいたかった。昨日の夜、彼とやり取りしたメッセージを全部削除して、iPhoneの電話帳の電話番号を消去した。メッセージを眺めて感傷的にならないようにしたかった。そしてついメッセージ送ったりしないように。私は私の安全を厳密に確保する。私たちは元々、恋愛感情はなくて、穏やかな信頼関係があった。ほどよい距離感、相手を知らないでいることへの尊重。夏に突然発生したハグは、私たちの心を溶かした。でも同時にバランスを失わせた。麦茶を飲んで窓の外を眺める。曇り空で月は見えない。もうあの人に連絡しなくていいんだ、と思うと心からホッとする。もう優しくしたいと思わなくていい。