沢渡日記

日々徒然

20210903

仕事でD社の作業。一気に全部やるのは重いので、小分けにしてやっておくことにする。色んな仕事をスイッチしながら進めるのが好きだ。昼休み、詩人の友達に返信をする。私の小説を読んでくれて、楽しみにしてくれているようだ。お弁当に入れた小松菜はぴりっと辛く、わさび菜の味がした。午後、H社の資料がまとめて届いたので、作業前の整理をする。事務所の中は静かで、周りはそれぞれ自分の作業に没頭している。いるようでここにいない。誰とも混ざり合わない。それは私にとって理想の環境なのだった。作業は思ったより時間がかかってしまった。この仕事は気をつけていないと息抜きを忘れる。立ち上がって給湯室へ行く。毎日、仕事の合間に筋トレをする。スクワット、腹筋、背筋、胸筋のトレーニング。どれも立ったままでできるものだ。突然男の人との時間が始まってからでは遅いので、体は継続して作っておく。仕事明け、デパ地下に寄ってホテルグルメを買う。鶏モモ肉のコンフィとひき肉のキッシュ、パテドカンパーニュ。アップルパイも買いたかったけれど、洋菓子屋のショーケースにはもうなかった。最寄駅で降りて、ぶらぶらと夕闇を歩いた。ふと、風の人との一部始終を、あれは一体何だったんだろう…と思った。つきものが落ちたように。素敵なキャストだったし、色んなことができた。私は色んな出来事を経験するために、自分の感情を利用したのだろうか。家に着き、キッチンでパスタを茹でてイカ墨ソースと絡めた。茄子を素揚げしてブルーチーズを散らした。ホテルグルメを盛り付けて週末ごはん。贅沢だ。普段聴かないような音楽を色々と流した。静かすぎるくらい静かで、私は一人の時間を十分に楽しんだ。自分にとって誰かと一緒に過ごすのは、人生のオプションだ。